第一部:助走編 > 1-2. 競馬場攻略 > 中山競馬場
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今回は、コースの特徴や傾向、データを完全網羅した、中山競馬場の全コース解説をしていきます。
実際に、競馬場のことを勉強しようとは思うけど、
、、、、なかったりとか、
そもそも、コースの有利不利って存在するのか?という疑問や
結局何を覚えればいいのか?という悩みを抱えている方、かなり多いんじゃないでしょうか?
そんな方もご安心ください!
この動画一本を見るだけで、中山競馬場をマスターできるように設計しています。
しかも、それだけではなく、競馬場のコース分析の本質を学べるようになっているので、中山競馬場に限らず、全ての競馬場のコース分析のやり方まで分かるようになってしまう動画となっています。
というのも、コース分析では、競馬場やコースの「特徴」を覚えれば、自動的にそのコースの「傾向」を掴むことができます。
さらに、その「傾向」が本当に合っているかどうかは、実際の「データ」を見ることで確認することができるんです。
要するに、皆さんは、今日この動画で、競馬場やコースの「特徴」を覚えるだけでOKです。
競馬場やコースの特徴さえ覚えてしまえば、コースのことを完璧に理解できるようになります。
実際に体感していただいた方が、「あ、そういうことか!」と分かっていただけると思いますので、早速本編の方に入っていきます!
今回は、まず中山競馬場の特徴を解説してから、全コース解説に入っていく、という流れで進めていきます!
まずは、中山競馬場のイラストを見てみましょう!
・中山競馬場特徴
中山競馬場は、かなり癖のある形をしていて、このコース形状が原因で、めちゃくちゃ癖のあるコースとなっています。
そんな中山競馬場で、まず、一番に押さえておきたい特徴、それは「JRAの全ての競馬場の中で最も高低差が大きい」ということです。
スタートしてからいきなり2mの上り坂を駆け上がり、坂を登ったら今度は4mの下り坂、そして最後の直線には、約3mの急坂が待ち受けいるため、非常に高低差が大きい競馬場です。
中山競馬場は、高低差5.3mと、日本で一番高低差が大きい競馬場となっています。
このように、競馬場の高低差が大きいということは、競走馬は坂を上ったり下ったりすることになり、平坦なコースに比べて、パワーやスタミナが求められます。人間と一緒で平坦な道を走るよりも、きつい上り坂を上ったり下ったりする方がはるかにしんどいです。
それだけ、パワーやスタミナが求められるのが、中山競馬場です。
パワーやスタミナが求められる競馬場ですから、
東京競馬場のような瞬発力が求められる条件ではキレ負けしてしまうような、瞬発力よりも持続力やパワーが武器の馬が好走しやすいのが、中山競馬場になります。
中山競馬場の特徴、2つ目は「最後の直線が短い」です。
JRA全競馬場の芝コースの直線距離を比較してみると、
一番直線が長い新潟外回りの658.7mをはじめ、東京、阪神中京と、直線が長い競馬場が並んでいますが、中山は全体で9番目の長さとなっています。
中山の下には、小倉や福島といったローカルの競馬場が続いており、中山もローカル競馬場並みに直線が短い競馬場です。
直線が短いということは、最後の直線で馬群の一番後ろから追い込む、追込は決まりづらいです。
直線が短いと、後ろから追い上げている途中でゴールしてしまいますからね。
ですから、最後の直線までずっと最後方にいて、直線に向いてから大外に持ち出して外から差してくる追込馬には不利な競馬場ということになります。
言い換えると、ある程度前目のポジションを取れる先行馬や差し馬の方が有利になりやすく、追い込み脚質の馬なら、道中にポジションを押し上げられる機動力のある追込馬が活躍しやすい舞台といえます。
中山競馬場の特徴、最後の3つ目は、内回りコースは「内枠・先行馬有利」です。外回りコースの場合は「持続力やスタミナ必須」です。
内回りと外回りを知らない方もいるかもしれませんので、少し解説しておくと、
中山競馬場の芝コースには、コースの途中に分岐点があり、内側を通る短いルートを「内回り」、外側を大きく回る長いルートを「外回り」と言います。
まず、内回りコースは、外回りに比べて一周距離が短く、コーナーのカーブがきついという特徴があります。
コーナー角度がきついため、スピードに乗ったままコーナーを曲がるのが難しく、ペースが緩みやすいです。
それから、コーナー角度がきついため、コーナーで外を回されると距離ロスが大きく、内をロスなく回れる内枠が有利になりやすいです。
それに加えて、中山は直線も短いですから、中山芝内回りは、基本的に内前有利になりやすいコースといえます。
続いて、外回りは、その見た目から「おむすび型」と言われており、かなり特徴的な形をしています。
このおむすび型の形状から、コーナーは内回りコースより緩やかになっておりペースを落とさずにコーナーを回りやすくなっています。
それに加えて、2コーナーの終わりから最後の直線まで高低差約5mの長い下り坂が続いており、自然とペースが上がりやすいコース形態になっているため、ペースが速いまま、3コーナー、4コーナーを回ることになり、息を入れる暇がないまま、最後の直線を迎えることになります。
そのため、内回りコースよりも持続力やスタミナが求められる
のが外回りとなります。
最後の急坂を上り切るスタミナがないと勝てないのが外回りコースです。
ここまでの中山競馬場の特徴をまとめると、
まずは、高低差が一番大きい競馬場で、瞬発力勝負ではキレ負けしてしまうような持続力やスタミナが武器の馬が狙い目、活躍しやすい舞台です。
それから、最後の直線が短いため、直線で最後方から追い込む、追込馬には不利な舞台です。
3つ目は、芝内回りコースは小回りですから、内枠先行馬が有利になりやすいです。
まずは、この3点を覚えておきましょう!
では、続いて、中山競馬場で使用される全コース解説に入っていきます!
まずは芝コースの解説から入っていきましょう!
では、中山芝コースの距離が短い順に解説していきます。
・中山芝1200m
ここは、秋の短距離王者を決めるG1スプリンターズSの舞台でもあります。
そんな芝1200mの特徴は、何と言っても内前断然有利です。
なぜ内前有利になるのかというと、スタートしてからラスト200m地点まで下り坂が続きます。
そのためペースは必然的に速くなります。
ハイペースで直線に向かいますが、中山競馬場は最後の直線が短いため、ハイペースで逃げた先行馬がそのまま逃げ切ることが多いです。
実際に中山芝1200mの脚質別成績を見てみると、逃げた馬は、勝率20.0%、複勝率は驚異の48.0%となっています。複勝率48%なので、2回に一回は馬券内に来るくらい逃げ馬は成績がいいということがわかります。回収率を見ても、単勝回収率194%、複勝回収率199%と、逃げ馬をベタ買いするだけでも回収率が100%を超えるくらい逃げ馬が好走しやすいということが分かります。それから先行馬も勝率複勝率、回収率も優秀で、前有利というのがデータからもお分かりいただけるかと思います。
それから、中山芝1200mは内前有利といいましたが、先ほどは前有利の部分を解説しましたので、次は内有利のところを見てみましょう。
中山芝1200mが内有利になるのは、スタートしてから一気に下り坂を下り、ペースが落ちないままコーナーを回るため、コーナーで外を回される馬は距離ロスが大きくなりますから、内をロスなく立ち回れる内枠の馬が有利になります。
内枠有利というのもデータから、
1枠の勝率は10%と最も高く複勝率も27.2%と最も高くなっています。その他、2枠、3枠4枠も複勝率は22%超えで、外枠より高い数値になっています。
一方、大外枠の8枠は複勝率14.8%と最も低く、回収率も50%前後で、8枠は不利だということも分かります。
このように、内前有利になりやすいのが中山芝1200mです。
・中山芝1600m
中山芝1600mは、内枠有利なコースです!
最初のコーナーまでが240mと短く、外枠の馬はポジションが取りづらいです。そのため、外枠の馬は、外枠からそのまま外々を回されてしまう可能性が高くなってしまいます。
さらに、最初のコーナーを回ってから高低差5mの下り坂を一気に下りますから、速いペースで3~4角を回ることになります。
この速いペースで回る3~4角、ここも外を回されると、距離ロスが大きくなるため、外枠は不利になりやすく、内をロスなく回れる内枠有利になりやすいです。
実際のデータで見てみると、
1~5枠は勝率もほぼ8%を超えており、複勝率も20%を超えていますが、外枠は勝率、複勝率共に、内枠より低い数値となっています。
データからも分かるように中山芝1600mは内枠有利なコースと覚えておきましょう!
・中山芝1800m
中山芝1800mは内前有利なコースです。
芝1200mと同じ傾向です。
中山芝1800mコースは、最初のコーナーまでの距離が200mと短く、しかもスタート後に上り坂を上りますから、前半のペースが落ち着きやすいです。
そのため、逃げ先行馬の前残りが起こりやすく前有利になりやすいです。
しかも内回りコースですから、最初の中山競馬場の特徴のところでも解説したように内枠・先行馬有利となっています。
実際のデータでも、逃げ先行馬の好走率が高くなっています。
ただ、芝1200mと比べると、中団からの差しの複勝率が高くなっており、芝1200mほど内前断然有利とは言い難いところもあるので、同じくらいの強さの馬が内枠と外枠に入ったら、内枠の馬を狙うくらいの認識でいるのがいいと思います。
ただ後方からの追込は決まりづらいので、追込脚質の馬を買いたいなら、3~4角でポジションを上げることができる機動力のある追込馬を狙うようにしましょう。
・中山芝2000m
芝2000mは牡馬クラシック3冠レースの一つ目、G1皐月賞が行われるコースです。
そんな中山芝2000mは、芝1800mから200mスタートの位置が下がります。
200mスタート地点が後ろになることで、最初のコーナーまでの距離が400mと長くなります。
最初のコーナーまでの距離が長くなることによって、外枠からでもポジションが取れるようになり、枠の有利不利が少なくなります。
さらに、最初のコーナーまでが長いことで、ポジション争い、先行争いが起こりやすくなるため、前半のペースも流れやすくなります。
そのため、脚質の有利不利も少なくなり、
その結果、枠や脚質による有利不利が少ないのがこのコースの特徴です。
G1皐月賞が行われるコースらしく、各馬の実力が発揮されやすいコースになっています。
では、中山芝2000mで狙えるポイントや傾向はないのかというと、もちろんあります。
特に傾向が出ているのは馬体重です。
中山芝2000mは急坂を2回上るかなりタフなコースで、パワーが求められますから、馬体重が重いパワーのある馬が好成績を残しています。
実際のデータを見ると、馬体重460kg以上の馬は勝率複勝率が高い数値になっていますが、460kg未満の馬は勝率、複勝率共に数値が低くなる傾向があります。
このように、ある程度馬格がありパワーのある馬の方が好走しやすい傾向がありますので、芝2000mコースでは馬体重も気にして見てみてください。
・中山芝2200m
中山の芝2,200mコースは2,000mとほぼ同じ位置からスタートします。
違いは2コーナーに差し掛かる際、内回りコースを通るか外回りコースを通るかです。
芝2,000mが内回りコースを通るのに対し、芝2,200mは外回りコースを使います。
おにぎり型の中山外回りコースを大きく1周するのがこの芝2200mコースです。
内回りから外回りに変わることで、傾向がどう変わるのかというと
スタート後に急な上り坂があるのに加えて、距離を意識して、前半はスローペースになりやすいです。
ただ、2コーナーから下り坂が続きペースを緩められる箇所がないことに加え、直線で最後方でいたのでは差しが届かないですから、早めにスパートがかかり、ロングスパート勝負になることが多いのがこの芝2200mコースの特徴です。
そのため、騎手も仕掛けどころが難しく、騎手の腕も求められます。
中山芝2200mの騎手別成績を見てみると、騎乗経験の多い関東騎手の活躍が目立ちます。
騎手にとっても難しいコースのため、ペース配分や仕掛けどころを熟知している騎乗経験の多い関東騎手が好成績を残しています。また、関西勢では騎手リーディング上位のルメール騎手や川田騎手が好成績を残しています。
中山芝2200mでは、予想に迷ったら騎手のデータも参考にしてみてください。
ということで、中山芝2200mコースは、騎手の腕も求められますから、コースを熟知している関東騎手や、関西勢では騎手リーディングトップの上手い騎手に注目して見てください。
・中山芝2500m
中山芝2500mコースはG1有馬記念が行われる舞台です。
コース図を見ると分かるように、内回りコースを使用します
中山芝2500mコースは、最初のコーナーまでの距離が約200mと非常に短く、外枠から先行したり内のポジションを取るのが非常に難しいです。
また、コーナーを6回も回るのに加えて、内回りコースですから、外枠の馬はずっと外々を回され。距離ロスが大きくなってしまいます。
そのため、芝2500mでは、内をロスなく立ち回れる内枠が基本的に有利なコースです。
コース形態としては内前有利コースなのですが、実際のデータで見ると、枠の有利不利はそこまで見られません。
勝率に関しては大外枠の8枠の勝率が最も高くなっています。
では、なぜ内前有利と言われる中山芝2500mコースで、内枠有利になっていないのかをここから解説していきます。
中山芝2500mは基本的には内前有利なコースですが、
内にこだわりすぎるとリスクも伴います。
その典型例が、ずっと内にいると勝負どころの4コーナーから直線にかけて、脚がなくなった先行馬が後ろに下がってきたり、前が詰まって外の馬に先を越されてしまうというリスクが伴います。
中山芝2500mは内有利だというのは騎手ももちろん知っていますから、内が渋滞してしまって、その結果、外を回った馬が好走するパターンもあります。
内を走る方が距離ロスを抑えられるため、有利なのは間違いないですが、馬群を捌く器用さがない不器用な馬の場合は、外枠の方が競馬をしやすいですし、騎手の腕がないと内で包まれて差し損ねるというリスクもあることはしっかり押さえておきましょう。
実際、内有利と言われる有馬記念でも、2022年のイクイノックスなんかは終始外を回って勝利していますし、2021年有馬記念のエフフォーリアも終始外に持ち出せるポジションを取って外を回して上手く立ち回って勝利しており、強い馬なら外を回した方が不利を受ける確率は低くなるので、勝率も上がります。
能力的に劣っている馬なら内をロスなく立ち回らないと勝負になりませんが、能力の高い馬なら、外を回っても勝てるということは覚えておきましょう!
ここまでの解説を聞いたうえで改めて、中山芝2500mの枠番成績を見てみましょう。
特に4枠から6枠の数値が全体的に高くなっているのが分かるでしょうか?
特に5枠は勝率9.5%と2番目に高い数値で、連対率、複勝率は一番高い数値となっています。
6枠も勝率、連対率、複勝率共に高い数値になっていますし、4枠も複勝率は高い数値となっています。
これは、中枠が、器用な馬も不器用な馬も競馬しやすい無難な枠なため、中枠の成績が良くなっています。
ですから、狙っている穴馬が外枠に入ってしまうと馬券的に買いづらいですが、中枠までなら狙っていいと思います。
とはいえ基本的には内前有利コースですので、そんなの考えるのが面倒だという方は、内枠の馬の評価を少し上げて予想されるといいと思います。
・中山芝コースまとめ
、、、です。
ここで
改めて最初に解説した中山競馬場の特徴を見てみると、
芝コースの解説で話したことがやはりここに繋がってきています。
追い込み馬には不利な競馬場で、内枠先行馬が有利になりやすい。
結局ここにたどり着くところもあるので、芝コースの解説を全部覚えるのが面倒な方は、こちらを覚えておくだけでも予想する際に活かせると思いますので、参考にしてみてください。
・中山ダート1200m
ダートコースは図を見ると分かるように芝コースの内にあり、コース形態も芝コースとほとんど同じです。
そんな中山ダート1200mの特徴は、外枠有利です。
ではなぜ外枠有利になるのかというと、中山ダート1200mは芝スタートだからです。
ここで、芝スタートとダートスタート、これを知らない方のために簡単に解説を挟んでおきます。
ダートコースには芝スタートとダートスタートの2つのパターンがあるのですが、芝スタートの方が前半のペースが速くなります。
これはなぜかというと、競走馬は、ダートの砂の上を走るよりも芝の上を走った方が速く走ることができるからです。
人間でも、砂浜でダッシュするのってめちゃくちゃしんどいです。
砂浜を走るより、普通のアスファルトの道やサッカースタジアムの芝を走る方がはるかに走りやすいですし、速く走れます。
そういったイメージです。競馬のダートコースを攻略する上では、われわれ人間が砂浜ダッシュする時のしんどいイメージを持っておくといろいろな面で都合がいいですから、「ダートコースは砂浜ダッシュ」のイメージを持っておくといいと思います。
それから、芝スタートのコースでは、内枠より外枠の方が芝を長く走れるようになっています。
どの競馬場でも、8枠の馬は1枠の馬より大体50mくらいは芝を長く走ることができます。
ですから、その分外枠の方がスピードに乗りやすく、芝スタートのコースは外枠有利になります。
これはどの競馬場とかは関係なくダートコースのキホンになりますので、知らなかった方は覚えておきましょう!
中山ダート1200mの解説に戻りますが、中山ダート1200mは芝スタートですから、芝を長く走れる外枠が有利になります。
しかもダートコースを馬が走ると砂が舞います。
その砂を被るのが苦手な馬が内枠を引いた場合、内で砂を被り続けることになり、パフォーマンスを大きく落としてしまいます。外枠なら、一番外に持ち出して砂を被らずに走れますから、砂被りの観点からも、ダート戦の場合は基本的に外枠有利になります。
そういった2つの理由から中山ダート1200mは外枠有利です。
実際にデータで見てみると、6~8枠は複勝率が20%を超えていますが、1~5枠は複勝率が20%を切っていて、外枠の方が好走率が高いですよね。
勝率も内枠は低い数値となっており外枠有利だと分かります。
枠だけではなく、脚質にも触れておくと、中山ダート1200mは芝スタートに加えて、最初のコーナーまでが500mと非常に長く、非常にハイペースになりやすいです。
日本でも1,2を争うくらいペースが速くなりやすいのがこの中山ダート1200mです。
そのため、3勝クラス以上の上級条件OPとかリステッドクラスでは、前半のペースが速くなりやすく、短距離戦にしては差しや追込も決まりやすいです。
ただ、レベルの低い未勝利戦や1勝クラスのような下級条件では前に行った逃げ馬や先行馬がそのまま前に残ることが多いので、クラスやメンバー構成を見て狙う脚質を柔軟に変えていくのがいいかなと思います。
一番覚えやすいのは「外枠有利」なので、とりあえず中山ダート1200mは外枠有利と覚えておきましょう!
・中山ダート1800m
このコースは、先ほどの1200mと違ってダートスタートです。
中山ダート1800mの特徴は外枠先行馬有利です。
まず、なぜ先行馬有利になるのかというと、
中山ダート1800mは、ダートスタートで、芝スタートより序盤のペースが遅くなることと、スタートしてすぐに急坂を駆け上がるコース形態から、前半のペースが上がりづらく、先行馬有利なコースとなっています。
実際のデータでも、逃げ先行馬は複勝率45%を超えており、先行馬に有利になりやすいということが分かります。
ただ、ここで一点、注意しておきたいポイントがあります。
それは、「マクリ」です。
データでもマクリの成績は複勝率55%と非常に優秀な数値になっています。
ペースが上がりづらいこのコースでは、スローペースになった時に、馬群の後ろから一気にポジションを押し上げて前に行くマクリが起こりやすいです。
後方で待機し続けても勝てないなら、前に行って先行馬の横に並んでおいた方が好走確率は上がります。
そんなマクる馬がいると、レースのペースは一気に速くなります。レースのペースが速くなると、先行馬には厳しい展開になり、後方で待機していた差し馬に有利な展開になります。
ですから、このマクリをしたことがある馬がレースに出走しているのか、とか、例えばマクリが上手い横山和生騎手のような騎手がいるかどうか、といったマクリを意識した競馬予想ができると、ワンランク上の予想ができるようになりますので、余裕がある方は意識して予想してみてください。
それから、中山ダート1800mは外枠有利ですが、これは、最初のコーナーまでの距離が375mと長いので、外枠からでもポジションをとりやすいことに加えて、外枠は砂を被らずに走れますから、砂被りが苦手な馬が砂を被らずに走れるということもあり、外枠が有利になっています。
このように、中山ダート1800mは外枠先行馬有利、と覚えておきましょう!
・中山ダート2400m
中山ダート2400mは、外枠先行馬有利なコースです。
先ほどの中山ダート1800mと同じなので、覚えやすいと思います。
このコースですが、ダートコースで2400mというのは、かなりの長距離になります。
脚が取られる重い砂の上での過酷な長距離戦ということで、スローペースになりやすいです。
かなり過酷な舞台ですから、最後はみんな体力的に限界になりっています。
こうなると差し馬の脚も鈍っており最初から前にいる先行馬がそのまま前で残ることが多く、先行馬が有利になります。
実際のデータで見ても、逃げ先行馬が好成績で、後方から追い込む馬は過去10年で3勝しかできていません。
データからも先行馬有利とお分かりいただけたかと思います。
それから、中山ダート2400mは外枠有利です。
これは、最後はスタミナ勝負になるタフなコースですから、馬群の内でいるとスタミナ切れした先行馬が前から下がってきてしまいます。
馬群で包まれていると、横にも馬がいますから、横には避けられませんし、後ろに下がって避けるしかなくなり、ポジションが下がってしまいます。
下がってくるまではなくても、勝負所の4コーナーから前が進みが悪くて詰まって加速が遅れるリスクもあります。
こうなると、このスタミナ戦においては非常に大きな不利になります。
ですから、外枠から外をスムーズに走った方が安全で好走確率が上がり、外枠有利となっています。
このように中山ダート2400mは外枠先行馬有利なコースです。
それから、中山ダート2400mは外枠有利です。
これは、最後はスタミナ勝負になるタフなコースですから、馬群の内でいるとスタミナ切れした先行馬が前から下がってきてしまいます。
馬群で包まれていると、横にも馬がいますから、横には避けられませんし、後ろに下がって避けるしかなくなり、ポジションが下がってしまいます。
下がってくるまではなくても、勝負所の4コーナーから前が進みが悪くて詰まって加速が遅れるリスクもあります。
こうなると、このスタミナ戦においては非常に大きな不利になります。
ですから、外枠から外をスムーズに走った方が安全で好走確率が上がり、外枠有利となっています。
このように中山ダート2400mは外枠先行馬有利なコースです。
・中山ダート2500m
ここは、年に一度だけしか使われない超レアなコースです。
毎年12月に1勝クラスのレースが行われています。
中山ダート2500mは、先ほどの2400mからスタートの位置が100m下がっただけのコースです。
しかも2400mと同様に、かなり過酷な条件で、傾向もほぼ同じです。
過去10年で先行馬が10勝と全勝していますので、もしこのコースに遭遇した際には、先ほどの中山ダート2400mと同じで、
外枠先行馬を狙うというのでOKです!
・中山ダートコースまとめ
、、、です。
ほとんど傾向が同じですので、覚えやすいですよね!
そして最後に、中山競馬場は、高低差が最も大きい競馬場ですから、ダートコースでは、持続力やパワーが武器の馬が活躍しやすいです。
東京競馬場では瞬発力が足りなくてキレ負けしてしまうような持続力やパワーに優れた馬にも注目してみてください。